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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

富士山国際ヒルクライム

富士山国際ヒルクライムレースに行ってきました。

須走登山道(?)、通称「あざみライン」を駆け上るヒルクライムレースです。「馬返し」と呼ばれる最大斜度22%を記録する激坂を含め、延々と登り基調の道を11km走り抜ける過酷なレースです。

前回のTour of Japanと同じくチームラバネロの名前で出場しました。


大きな地図で見る 当日の走行データ

朝3時半起き、前日に準備しておいた荷物を積み込んで4時出発。東名高速をカッ飛ばして富士山へ向かいます。6時過ぎには現地へ到着。

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受け付けを済ませ、ラバネロな方々に軽く挨拶をしてから車両をおろしウォームアップへ。天気はあいにくの曇り。須走口は3kmほどの長い直線が続く。斜度にして4〜5%ほどだと思うのですが、体力をジリジリと奪っていくことでしょう。鳥の看板がある辺りでウォームアップを切り上げて広場へ戻ります。

車で休憩をしていると、どこからともなく「シュー」という小さな音が。あ、リアタイヤパンクしてる…(涙)。メカニックサービス(この日はシマノとラバネロ。心強い!)へ駆け込むと、ラバネロのケンゴさんがさくさくと直してくれました。修理代を払おうとしたら「あとでお店で!」ということで、ものの数分で修理完了。多謝!

レースはクラス別に数分ずつずらしてスタートします。心拍メータを見ていると少し上昇していて、どうやら緊張しているようです。

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上位クラスから順にスタートし、いよいよ私が参加するビギナークラスの番。ピストルの音とともに発進!

冷静にビンディングをつけて上位集団に潜り込みますが、意外と速いペースで進んでいき、直線をしばらく走ったところで千切られてしまいました。心拍数には余裕があるものの、脚がいっぱいいっぱいです。筋力が足りないのかな?

つづら折れを少し過ぎると最初の補給ポイントです。水を(何故か紙コップで)配っていたので頭からかけてもらいます。熱くなった身体を冷やすにはちょうどいい。補給ポイントには高村さんの奥さんがいらっしゃって、たった一言「さとうさん頑張れ!」がやる気の源。

元気が出たのもつかの間、補給ポイントを過ぎたところでまさに悪魔のような「馬返し」が現れ、上を見渡すと道を目一杯使って蛇行している人たちがいっぱい居ます。「うげぇ、なんだよコレ」と思わず声が…。

男なら直登したいところですが身体が言うことを聞いてくれません。速い人に抜かれる際、蛇行のタイミングを間違って一瞬脚が止まってしまい危うく立ちゴケするところでしたが、文字通り渾身の力を振り絞ってペダルを踏みしめ、なんとかこらえることが出来ました。

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フォームを意識して腕を使うようにすると、いくらか楽で、ペースも少し上がることは大きな収穫。沿道から投げかけられる「ラバネロ頑張れ!」という声援を力にして黙々とゴール地点を目指す。

2度目の給水ポイントで起きた出来事。

「水かけてください!」 「身体でいいですか??」 「はい!!!」

バシャ! つべてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

標高が上がれば上がるほど気温は下がるのでした…。ここは標高1,000mを大きく超える高地です。気温もそれなりに低いことをすっかり忘れていました。

ゴール手前の数キロは霧が濃く、数十メートルが先が見えない。ゴール前100mほどを全力でダッシュし、他のクラスを抜き去り、競り合いながらゴール。1時間12分少々で完走!

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富士山新五合目、標高2,000mは極寒の地でした。冬装備を用意しそこね、ガクガクと震えているのを見かねたチーム員が、ラバネロのチームカーに誘ってくれました。何故か忘れてしまったタオルを山梨のカズノさんから、長ズボンをミランダさんからお借りしました。いやあ、ありがたかった。

下山は事故防止のため先導付きで下ります。

主催が配っている美味しいなめこ汁をいただきながらリザルトを見ると、なんとクラス6位入賞!自然に笑顔が出てしまいます。きっと怪しいやつだったと思います(笑)。

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いやあ、つらかったし、天気悪いし、寒かったし、眠いし、疲れたし、とてもしんどい思いをしたけど、やはりレースは面白い!山岳はあまり得意じゃないと感じていて、今後の課題だと考えているのですが、ビギナークラスといえど入賞できて大変嬉しい!

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