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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

全日本12時間耐久サイクリング in つくば(後編)

こちらのエントリーの続き。

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ルーチンワークのように30分毎でライダー交代。2時間経過時点での順位は20位前後とまずまず。しかし、走行本数が増え、夜も更けるにつれて体力がむしばまれ、当然のごとく睡魔も襲ってくる。私のチームは3人なので、予定では1走行あたり30分、つまり8本、合計4時間走る必要がある。一人あたりの走行距離も軽く120キロを超える。

サーキットレースだからディープリムで良いかとコスミックエリート(通勤用鉄下駄)を履いてきたものの、行く末が思いやられそうだったので4本目か5本目でさっさとR-SYS(山岳用)に履き替えてしまった。これは正解で、加減速時の踏み返しがかなり楽になった。

空も明るくなり湿度も下がってきた頃、トラブル発生。ムシゴロウ氏の走行中、そろそろDANJOHに交代する時間になってもピットインしてこない。それどころか、コース上を走行している気配すらないのである。これは!と感じてメディカルへ直行すると、ボロボロになったジャージを着て頭に包帯を巻いたムシゴロウ氏がうつろな目で「やっちまった〜」と訴えておりました。

擦過傷、裂傷といった傷で、骨折などの重い怪我ではなかったのが幸いなものの、ムシゴロウ氏の戦線復帰は考えられないし、残った二人でゴールまでの残り時間を走りきるのもしんどそう。だが、まだレースは終わっていない。

日が昇りかけ明るくなった筑波サーキットをDANJOHはトレインに混じってハイペースで走り続けた。休憩スペースの私は声援を送る。直後、「ぱーん」と風船が割れたような音とともに、コース横へスローダウンしていくラバネロジャージの姿が見えた…バーストである。

度重なるトラブルに、ついに心が折れた。 ※DANJOHバースト3回目(笑)、ムシゴロウ氏落車(詳細)

我々のレースはここでオシマイ。

棄権することも考えたがあと少しの時間頑張れば完走できる。体力は限界に近いが、レースのペースじゃなければきっと完走できる。そう考えて、残りの時間はサイクリングチームラバネロとして時速30キロで淡々ともう1チームの仲間を引っ張ったのであった。

午前8時過ぎ、23回以上という規定ピットイン数を満たすため、毎ラップピットイン&アウトを繰り返す。ピットエリアの迷惑だし本意ではないが、ルールなので仕方がない。淡々と自分の仕事をこなすのだ。最終ライダーのDANJOHにバトンを渡し、ゴールを待つことに。

日も昇り暑くなる午前10時、トップ集団がゴール前で豪快なスプリントを見せてフィニッシュ!しばらく遅れてもう1チームのジャニオ、続けてDANJOHがフィニッシュ!やったよぉ〜、無事に完走できた〜!

トラブルをくぐり抜けてフィニッシュできたので喜びもひとしおである。ゴール後は皆ふらふらであったが、撤収後、味平でごはんを食べ、全員無事に帰宅した。

おまけ。 [flickr]photo:2726880155[/flickr] 昼食中に轟沈するイジリン嬢の図。