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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

Quarq CinQoはキャリブレーションできない

Quarq CinQoはSRMで言うところのスロープ値の調整=キャリブレーションができない。あまり気にせず使っていたのだが、わたしが得ていた出力値は間違っていたのだろうか?

QuarqのFAQを眺めていたらキャリブレーションについて記述されていた。

要約すると、ユーザがキャリブレーションすることは不可能、でも確認は出来るよ、とのこと。校正方法はSRMと同じで、既知の重量物をペダルにぶら下げてオフセットを計測する(tarmacさんによる校正方法その1その2)。

What about field calibration? You cannot change the calibration of the CinQo in the field. However, you can check the accuracy by hanging a known weight off the pedals. (snip)

また、チェーンリングを交換した際の影響についても記述がある。剛性の異なるチェーンリングを使うとキャリブレーションに影響があるよ、もし換えるなら再キャリブレーションのためにQuarqのファクトリーへ送った方が良いよ、とのこと(合ってるかな?)。

Do I need to send in my CinQo if I swap chainrings? The stiffness of the chainrings can affect the CinQo calibration. For example, if you switch from standard road chainrings to bigger time trial rings, the calibration of your CinQo is likely to be affected. If you do that, we recommend you send the new setup in for re-calibration.

これらの諸問題はほぼ同様の出力測定方式を採るSRMと同じで、機械的な構造に起因するため容易に解決することが出来ない。SRMではPowerControl側でスロープ値を変更することにより対応可能だが、例えばCinQo+Garmin Edge 705の組み合わせではゼロオフセット初期化は可能なものの、キャリブレーションを行う機能はない(涙)。

Quarqのファクトリーでキャリブレーション可能なのだから、CinQo→Edge間でおしゃべりすることが出来ないんだろう。ひょっとしたらANT+にそういった機能が無いのかも知れない。

チェーンリングを変更することでスロープ値が変わるという話はtarmacさんのエントリに要約がある。

スパイダーアーム自体の剛性が高ければチェーンリングの剛性やボルト締結の影響を最小限にとどめられるため、CinQo Saturnにモデルチェンジしてからボルト穴を連結して剛性アップを図ったと考えられる。また、CinQoのパッケージにはFinishLine Fiber Gripが含まれていて、チェーンリングとCinQoの間に塗布して締結するように書かれている。

FAQには「Standard Road Chainringから大径のTT Chainringに交換すると〜」というくだりがあって、CinQo for FSAの商品写真ではFSA Road Chainring, FSA Super Road Chainring(ともに製品名)が装着されていることから、これらのチェーンリングを使用している限りは大きく悩まされることは少なそう。

もちろん、ファクトリーに送り返してキャリブレーションしてもらうのがベストだが、チェーンリングは消耗品で交換することがあるし、FSAチェーンリングの使用を見越して設計したと(自分に都合良く…)と考えられる。

というわけで、結局、あまり気にしないことにした(笑)。

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