Core Memoryを読了しました。
ヴィンテージ・コンピュータにまつわる写真集なので新しい技術的な知識が得られるとか、そういう類の書籍ではありません。しかし、コンピュータ、計算機科学発展の歴史を学ぶことはできる。
今で言う計算機科学に情熱を傾けたエンジニアたちの設計や思想、軍事・研究の道具として立ち上がったよちよち歩きのコンピュータが加速度的に発達し高性能になっていく様が、美しい写真と文章に綴られています。
タイトルである「コア・メモリ」は、フェライト・コアを用いた記憶装置の一種(wikipedia:磁気コアメモリ)。フェライト・コアが通されたワイヤが大量に結線されている様は圧巻。
タイプライタのようなキーボード、ロボット生産ではないハンダの跡が生々しい基板、軍用機材と見間違うばかりの無骨な外観、古くからあるIBMのブルー、在りし日のDEC…。
旧来コンピュータが持っていたであろう、未来を予感させる「なにか」がそこにありました。
Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美
posted with amazlet at 10.02.11
John Alderman
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