わたしは自他ともに認める乗り物好きですが、実はこれまで電気自動車には乗ったことがありません。
レースに参加していた過去からガソリン燃やしてなんぼだろと思っていたこともありますし、過去に唯一乗った電動自動二輪車がひどい出来だったので、しばらく興味は持つことがありませんでした。
そんな中でも電気自動車専門メーカーTeslaは、自動車界の先輩企業であるトヨタやダイムラーと提携をして品質を高めたり、CEOがシリアルアントレプレナー(連続起業家)かつIT業界出身であったりと気になる存在でした。
冷やかし半分でニュースレターを申し込んでいたところ営業さんから連絡があり、ご好意に甘えて試乗の機会をいただきました。
お店の場所は青山で、なんと8年前から営業しているそう。ぜんぜん知らなかった。自動車ディーラーというと工場併設で大きな敷地を持つイメージですが、想像以上に小さなお店で驚きました。あんまり重整備を行う必要がないのかな?
お店の中には Model S のヌードシャシーが置かれています。バッテリは床面に並べて配置されているそうです。部品点数はガソリン車の1/3ほどで、とてもシンプルに作られているとか。
Teslaの成り立ちや車について説明を受けた後、表に出て試乗に向かいます。
試乗したのは Model S P100D というセダンモデルのトップグレード。Dセグメントのサイズを上手く使った抑揚のある形状で、パッと見て「カッコいいな」と感じさせられるデザインです。
内装は高級感がありながらシンプルで好感が持てます。ディスプレイは全て液晶パネルで、設定によって情報を切り替えることが出来ました。かっこいい。
お店を離れて周辺をグルッとまわります。オートパイロット機能を試したり、全開加速をしたり…。
オートパイロット機能はすごいですね、手を離していてもカーブを曲がったり前走者について停車してくれるので、少し目を離したときも安全そうです。渋滞もらくちん。
試乗車はルーディクラスモード(お馬鹿モード)が有効になっていて、車両の加速性能をフルに使うことが出来ました。静止状態から発進すると、後ろから突き飛ばされるような尋常ではない加速が味わえます。0-100km/h加速は2.8秒とスーパーカー並の速さです。うちのMultistradaより速いかも…。
車両制御はソフトウェアアップグレードすることが出来て、オートパイロットや加速性能などが少しずつ最適化されています。ソフトウェアアップグレードで進歩する自動車なんてちょっと面白いですよね。
パソコンに試乗するとこんな感じなのかな、とよく分からないことを考えてしまいました。面白い体験でした。