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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

M5STACKでレースウィークの環境データ取得を自動化

モーターサイクルロードレースは人間主体のスポーツでありながら、機材もとても重要なので、走行毎にデータを取っています。ラップタイムや燃料残量はもちろん、気温、湿度、気圧(燃焼や燃料噴射量の調整に必要です)、路面温度などの環境データ、最高速度やエンジン回転数などの車両走行データも取得しています。

基本的には、汚れた手でも雨でも扱える「紙とボールペン」でメモを取っているのですが、検索性やデータの相関などを見るにはデジタルデータであってほしいという気持ちもあります。

少しずつデジタル化しようということで、重い腰を上げて取り組みをはじめました。

最近お気に入りのマイコンキット M5STACK とGROVEコネクタのセンサを利用して、環境データ取得を自動化することを考えました。

M5STACKでセンサーから値を取得し、Wi-Fi経由でGoogle Spreadsheetに投げ込もうという構成です。M5STACKは単独でのWAN環境へのコネクティビティがないので、セルラー版iPadをテザリングして使います。

システム構成は以下のようにしました。

  • M5STACK GREY (たまたま手元にあった)
  • M5STACK ENV UNIT(BMP280とDHT12搭載、GROVE接続のセンサ)
  • Cheero IoT対応モバイルバッテリ
  • Google App Script
  • Google Spreadsheet

5秒に1度画面表示を更新し、5分に1回Wi-Fi経由でGoogle Spreadsheetに書き込むようにしました。ソースコードは次のgistに置いてあります。

筐体はレゴのコネクタを利用して、本体とセンサを固定しておきます。センサーが本体に近いと、本体の発熱を拾ってしまうのである程度距離を置く必要があります。

途中でフリーズしたりしないか心配でしたが、レースウィーク全体を完走できました。うれしい。こんな感じでデータが取れます。

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M5STACKは筐体があるので比較的取り扱いが楽ですが、机の上にセンサーやバッテリが散らばっていると取り扱いが面倒なので、3Dプリンタでマウントを作りたいですね。