ほとんど外に出かけてないので、家にいるときは仕事をしているか何かしらのコンテンツを消費しています。漫画はよく読んでいて、面白いとつい全巻買いして夜更ししてしまう始末…。というわけで、最近読んだ本を気ままに紹介してみます。
Final Phase
- 作者:朱戸アオ
- 発売日: 2012/06/06
- メディア: Kindle版
事件は東京の高層マンションの林立する埋立地で起こります。病院に運ばれた患者が、最初は少しずつ、少し経ってからは次々と亡くなります。主人公である医師が感染症を疑い、疫学者をはじめとしたさまざまな人のサポートを得つつ、原因を見つけ出して解決していくお話。
街を閉鎖したり、抜け出す人が居たり、怒れる人や悲しむ人、ちょっとした出来事に安心を感じたり、人間模様をよく描いているなあと思います。
2012年の漫画ですが、現実世界で猛威を振るうCOVID-19の状況とダブって見えるのもポイント。
いい話も悪い話も描写されていて、すっきりした読了感というわけではないのですが(現実っぽい)、感染症にさらされた都市を思い起こすことが出来ます。1冊なのですぐに読めますね。
リウーを待ちながら
- 作者:朱戸アオ
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: Kindle版
こちらもFinal Phase同様感染症を題材にした漫画です。前作では出来なかったことを詰め込んだということで、物語の大枠はFinal Phaseとそっくりです。
舞台は東京に変わって静岡県横走市(御殿場?)、自衛隊のある隊員が病院に運ばれるも様子がおかしい。主治医は感染症を疑っていたが、目を離したすきに自衛隊の医療施設へと移送されてしまう…というキナくさい始まり方。
前作では東京の小さな区画でしたが、こちらの作品では地方都市という地理的に広い範囲を舞台にしていて、それにまつわるエピソードも現れます。全3巻で、余裕を持って物語が進むため、スケールが感じられました。
作者の朱戸アオさんのブログに背景が書かれていてこちらも興味深いです。