覚えたロープワークを忘れないように、短いロープをあちこちに配置しています。机の下にヘッドフォンハンガーであるとか、ボディバッグの隅っこだとか、時間のあるときにロープワークを確認できるようにしています。
ふと、ロープの管理について他の人はどうやっているのだろうと思い、あちこちのサイトを巡りました。キャンプ・ブッシュクラフト系で見かけたのは、長いロープを持って行って必要になった分だけ切るというスタイル。
ロープをまとめて保管し、セロテープのように切って使う、パラコードディスペンサーなる製品もあります。
ロープをバラバラの長さに切るのはその瞬間に最適で便利です。一方で、長さがバラバラなので再利用が大変だし、同じ長さをまとめて管理することも出来ません。JBS (Japan Bushcraft School) では、「ひとひろ」、「ふたひろ」という長さで管理することは、以前のエントリに書きました。
両手を目広げた長さが「ひとひろ」、その倍が「ふたひろ」です。身長にもよりますが目安として以下のような形。
- ひとひろ 約1.5m
- ふたひろ 約3m
海外サイトでロープの管理方法を探していたら、 バックパッキング用のロープキット という興味深い記事を見つけましたので、ロープの長さ、セットについて紹介します。
ロープキットの作り方
紹介されているロープキットでは、100フィート (30m) のロープを以下の長さ・本数に切って管理します。
- 0.9m x 8本 (2本をデイジーチェーンでまとめて4セット)
- 1.8m x 4本
- 3.6m x 2本
- 8.4m x 1本 (上記を切ったあとの余り)
短いものでは0.9mほど、ペグとタープを結んだり、プルージックなどに使う用途で便利だと思います。1.8mおよび3.6mはリッジラインを張ったり、タープポールを固定するために使えそうですね。8.4mは全体を切り出した余りなので、長いロープが必要なときに使ったり、自由に切るためのスペアになります。
ロープキットの良いところ
設営を始めたらロープを並べて置きます。長さ別に分かれていることで、作業に必要な長さのロープを手に取りすぐに使うことが出来ます。ごちゃごちゃに絡まったロープであるとか、長さがバラバラのロープを手に取ると、ほどけない・長さが合わないということは想像に難くありません。
予め決まった長さのロープ (原文では pre-cut rope という表現をしている) を使うことで作業の無駄が減らせますし、暗闇の中でも手探りで必要なロープを手に取りやすくなります。ロープそのものの用途を決めておくことで、100ftの長さで購入したロープを効率的に活用することが出来ます。
パラコードについて
パラコードについても記載があり、知らないことがあったのでまとめます。
以前紹介したRothcoの製品は直径4mmほどの550パラコードという規格のもので、内糸が7〜9本、耐荷重が550lbs (250kg)となっています。この他に750パラコードと呼ばれる規格があり、こちらは内糸が11本で耐荷重は750lbs (340kg) ほど。
数字について深く考えていませんでしたが耐荷重だったんですね!
ロープ製品の一部にはサバイバルコードと呼ばれるものがあり、ほどくと釣り糸や着火剤になるそうです。サバイバルグッズとしてこうした製品を使うのも良さそうです。
まとめ
「ロープキット」を導入することで、実用的な長さに揃ったロープをまとめることができ、購入したロープを無駄なく使うことが出来ます。目視せずに手に取ったとき、編み方や束の感触でどの長さか分かります。
しばしばロープの管理で悩んでいたこともあり、ロープキットは私のパッキングリストや使い方に合いそうだな、と感じました。
ちょうどROTHCOの550パラコードが余っていたので1セット作りました。中央の4つの束がそうです。うっかり、1.8mを5本作ってしまい、余りのロープが少し短くなってしまいましたがご愛嬌ということで…。
Making rope kit #bushcraft #camping #paracord
4mm径のパラコードはバイクパッキングには少し嵩張るので、2.4mm径のパラコードでもう1セット作ろうと思っています。
PETZL(ペツル) スピリット ストレート M53 S [並行輸入品]
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