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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

ロープキットの作り方

覚えたロープワークを忘れないように、短いロープをあちこちに配置しています。机の下にヘッドフォンハンガーであるとか、ボディバッグの隅っこだとか、時間のあるときにロープワークを確認できるようにしています。

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昇降デスクに取り付けられたヘッドフォンハンガー…に吊るされたパラコード

ふと、ロープの管理について他の人はどうやっているのだろうと思い、あちこちのサイトを巡りました。キャンプ・ブッシュクラフト系で見かけたのは、長いロープを持って行って必要になった分だけ切るというスタイル。

ロープをまとめて保管し、セロテープのように切って使う、パラコードディスペンサーなる製品もあります。

www.e-mot.co.jp

ロープをバラバラの長さに切るのはその瞬間に最適で便利です。一方で、長さがバラバラなので再利用が大変だし、同じ長さをまとめて管理することも出来ません。JBS (Japan Bushcraft School) では、「ひとひろ」、「ふたひろ」という長さで管理することは、以前のエントリに書きました。

blog.mitsukuni.org

両手を目広げた長さが「ひとひろ」、その倍が「ふたひろ」です。身長にもよりますが目安として以下のような形。

  • ひとひろ 約1.5m
  • ふたひろ 約3m

海外サイトでロープの管理方法を探していたら、 バックパッキング用のロープキット という興味深い記事を見つけましたので、ロープの長さ、セットについて紹介します。

www.ramblinjim.com

ロープキットの作り方

紹介されているロープキットでは、100フィート (30m) のロープを以下の長さ・本数に切って管理します。

  • 0.9m x 8本 (2本をデイジーチェーンでまとめて4セット)
  • 1.8m x 4本
  • 3.6m x 2本
  • 8.4m x 1本 (上記を切ったあとの余り)

短いものでは0.9mほど、ペグとタープを結んだり、プルージックなどに使う用途で便利だと思います。1.8mおよび3.6mはリッジラインを張ったり、タープポールを固定するために使えそうですね。8.4mは全体を切り出した余りなので、長いロープが必要なときに使ったり、自由に切るためのスペアになります。

ロープキットの良いところ

設営を始めたらロープを並べて置きます。長さ別に分かれていることで、作業に必要な長さのロープを手に取りすぐに使うことが出来ます。ごちゃごちゃに絡まったロープであるとか、長さがバラバラのロープを手に取ると、ほどけない・長さが合わないということは想像に難くありません。

予め決まった長さのロープ (原文では pre-cut rope という表現をしている) を使うことで作業の無駄が減らせますし、暗闇の中でも手探りで必要なロープを手に取りやすくなります。ロープそのものの用途を決めておくことで、100ftの長さで購入したロープを効率的に活用することが出来ます。

パラコードについて

パラコードについても記載があり、知らないことがあったのでまとめます。

以前紹介したRothcoの製品は直径4mmほどの550パラコードという規格のもので、内糸が7〜9本、耐荷重が550lbs (250kg)となっています。この他に750パラコードと呼ばれる規格があり、こちらは内糸が11本で耐荷重は750lbs (340kg) ほど。

数字について深く考えていませんでしたが耐荷重だったんですね!

en.wikipedia.org

ロープ製品の一部にはサバイバルコードと呼ばれるものがあり、ほどくと釣り糸や着火剤になるそうです。サバイバルグッズとしてこうした製品を使うのも良さそうです。

まとめ

「ロープキット」を導入することで、実用的な長さに揃ったロープをまとめることができ、購入したロープを無駄なく使うことが出来ます。目視せずに手に取ったとき、編み方や束の感触でどの長さか分かります。

しばしばロープの管理で悩んでいたこともあり、ロープキットは私のパッキングリストや使い方に合いそうだな、と感じました。

ちょうどROTHCOの550パラコードが余っていたので1セット作りました。中央の4つの束がそうです。うっかり、1.8mを5本作ってしまい、余りのロープが少し短くなってしまいましたがご愛嬌ということで…。

Making rope kit #bushcraft #camping #paracord

4mm径のパラコードはバイクパッキングには少し嵩張るので、2.4mm径のパラコードでもう1セット作ろうと思っています。