高校生のときに少しだけギターを弾いていたことがあったのですが、バイクにのめり込んだり仕事をしたりで取り組む時間がなくやめてしまった。実は10年くらい前にもストラトプラスを買ったことがあったものの、同様の理由で手放してしまい、それ以来ギターは弾いていません。
そんな中、コロナ禍で楽器を始める人が増えているそうで、周囲の友人にもそういった人が現れ、私も欲しくなって手に入れてしまった、というわけ。
マンション住まいでは大きな音を出せないため、ギターアンプを使わずヘッドフォン運用にしようと思っていました。デジタルエフェクター、ギターアンプシミュレータがあるのは以前から知っていたのですが、いろいろと調べるうちに面白いギターを発見。
LINE6 Variax
LINE6はエフェクターやアンプのモデリングで有名な会社ですが、ギターを作っていたのは知らなかった…いや、知っていたような気がするけど、当時はさほどメジャーではなかった気がします。
実在の様々なギターをモデリング(デジタル信号として模倣するアルゴリズムの集合)できるギターとしてVariaxという製品を展開しています。
Standard, Shuriken, James Tyler Seriesという3つのランナップがあり、モデリングのプリセットの違い、形状やハードウェアの違いがあるといった具合。
Standardが通常のもので、Shurikenはアーティストシグネチャモデル、James Tylerが上級ラインといった具合でしょうか。モデリング機能はすべて同一のようなので、見た目や実際に触った感じで選べば良さそうです。
James Tyler Variax (JTV-59)
お店に行くのが手間だったのと、へたくそ過ぎて試奏が恥ずかしかったので通販サイトをウロウロ。
しばらく悩んだ結果、高校生時代はB'z松本さんやザック・ワイルドがギターヒーローだったので、レスポールスタイルのJTV-59を購入しました。
ピックアップセレクタの部分が少しカットされている以外は、セットネックだし、ハムバッカー x 2だし、固定ブリッジだしでレスポールに似ています。重量も重ため。
モデリングギターということで少し変わった感触があるのかと思いましたが、過去に親しんでいたギターとなんら感触は変わりませんでした。敢えて言うならミディアムスケールのギターは初めて(JTV-59のみミディアムスケール、ほかはロングスケール)なので少し窮屈に感じたくらいで本当に普通。
Variaxのモデリング機能をオンにしてダイヤルをくるくる回すと、ストラトキャスターの乾いた音や、テレキャスターのキラキラした音、レスポールの太い音に切り替わります。12弦ギターやシタールのモデルもあります。
ペグを触らずチューニングが変更できる機能もあって、技術は進歩しているんだなあと感じました。カポとか要らないです。
Helix Rack
アンプが使えないのでVariaxと一緒にHelix Rackというアンプシミュレータも同時に導入。ええ、機材厨とでもなんとでも言ってください(機材好きです)。
Helixは大量のエフェクターとアンプをシミュレーションしてくれる製品です。マーシャルのアンプモデルがお気に入り。スピーカーで大きな音を鳴らしたら気持ちいいでしょうね!
設定項目は説明を列挙するのが大変なほど数多く存在し、文字通り圧倒されてます。本体もPCソフトも操作もよくわからないので勉強が必要ですね。
こまりごと
VariaxにはWorkbench HD, HelixにはHX EditというPCから制御するためのソフトウェアが提供されています。Windows版、Mac版とあるんですが、後者の対応はとても遅くて困りものです。
すでにmacOS 11 Big Surが発表されているにも関わらず、LINE6 MonkeyはmacOS 10.15 Catalinaに対応していないためVariaxはファームウェアが更新できません。LINE6のソフトウェアすべてがBig Surに対応していないため、手持ちMacのOSをバージョンアップすることも出来ません。当然ながら、Apple Siliconを搭載した新型Macにも対応していません。
サポートフォーラムにも言及があります。
対応の遅さを見るとMac版ソフトウェアには期待しないほうが良さそうなので、Multistradaの設定用に持っているWindows PCをアップグレードしてソフトを使えるようにしておいたほうが良いかな?
まとめ
新しいギターを手に入れて楽しく練習しています。何といっても人生初の新品ギター。中学、高校のときは中古のギターを使っていたので。
バンドをするでもなく、宅録するでもなく、ただギターを弾くだけというのは、以前は考えられなかったのですが、今はアリかなと思うようになりました。自分で出来ることが増えると楽しいです(このあたりの考え方はアウトドア趣味にも通じるものがある)。
勢いで入手したのでいつまで続くか疑問ではありますが、ギターに触れるのは楽しいので気楽に関わっていられればと思っています。
Line 6 マルチエフェクトプロセッサー Helix Rack
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