なんと2024年もぼちぼち終わろうとしています。今年は狩猟と射撃の1年で、それ以外はあんまり活動していませんでした。特に狩猟は知るほどに奥が深く、いろいろな角度で学ぼうといくつかのイベントに参加しました。
今年は春から有害鳥獣駆除に参加させていただき鳥獣の捕獲に関っています。
わたしたちの食べ物や建材を支えてくれる農林業、生活をする場である市街地の獣害を防ぐ手立ての一つに捕獲があるんですね。
都市部に住んでいるとぜんぜん実感湧きませんが、自分が小さな頃に比べて被害防止柵はずいぶん増えましたし、鹿の個体数も爆発的に増加しているそうです。鹿やイノシシが畑に入ると一晩で全滅することもあるそうで農家の方は死活問題です。最近は熊害もありますし。
狩猟はとても原始的な活動である一方で、人間が経済活動を行う下支えの一部にもなっているわけです。
狩猟系のイベント
SNSを覗いているとときどき狩猟系のイベントが流れてきて、今年は3つほど参加したので続けて紹介していきます。
狩猟・ジビエ体験(福島県西会津町)
福島県で行われた狩猟・ジビエ体験イベントでは、西会津町の狩猟事情や皮の利活用を体験することが出来ます。
1日目は当地の狩猟事情と銃猟罠猟の座学、猟場とか処理場の紹介、2日目はレザークラフトの体験をすることができました。
1日目の講師の方は現役猟師で、まだ若く(といっても50代)、民間企業で働いた経験がありスライドの作り方や説明方法がとても分かりやすかったです。
2日目は西会津町に移住したカバン屋さんでセン工程とレザークラフトをさせていただきました。手間暇かかるというのがよくわかります。
宿泊パックなので気軽に行けますし、アテンド付きで楽しめるイベントだと思います。人数が少なければディープな話も聞けるはずです笑
ジビエハンター研修(オンライン。ただし場所によって実地もあり)
農林水産省が実施しているジビエハンター研修。
これまた日本における狩猟や獣害の事情から始まり、野生鳥獣を食肉にするにはどういうリスクがあるのか?どのような点に気をつけるべきか?ということを目一杯時間をかけて講義を受けます。
この研修後にもいろいろな人と話をして、獲物の解体に決まった手順はないが、必ず守るべき衛生面での知識はある、という確信を持ちました。
細菌とウィルスの違い、食肉への加工、調理、どの知識もとても役に立ちそうです。省庁が実施している講座だけあってカバーする範囲が広く、かつ、深い知識が得られる研修です。
狩猟&ジビエ体験
つい先日行ってきたイベントです。座学と実技(?)のパートに別れていて、座学は日光の狩猟や動物の環境について学び、午後は鹿の解体を実践を通して学びます。
いくつかのグループに分かれて鹿の解体を行います。私は経験者なのである程度の工程は知っているつもりですが、この地域(猟隊?)は背中から開くそうで、初めて見ることになりました。
あちこち手を出したり観察したりを繰り返し、前足の解体にちょっと詳しくなった気がします(前足だけ2本くらいさばきました笑)。
普段の猟では丁寧に急げ!という感じになるので、じっくり観察しながら解体できたのは収穫です。未経験の人も混ざって解体するのでお肉はザクザクでしたが、最初はみんなこんなものでしょう。
まとめ
冒頭にも書きましたがこの1年は射撃と狩猟にどっぷりでした。
あちこちのイベントに行くと獣害の酷さを目の当たりにするとともに、捕獲した獲物の利活用の難しさにもモヤッとした気持ちを持ちました。自然環境の保護、野生動物の管理、捕獲した動物の活用などなど…都市部に住んでいるととてもわからないことだと思います。
もしこれを読んでて興味を持った方にイベントをおすすめするとしたら、西会津のイベントとジビエハンター研修の2つを挙げます。特に前者は狩猟免許を持っていなくても楽しむことが出来るのでぜひ足を運んでみてください。