先月か先々月あたりに購入した「ハッカーと画家」を読了しました。
哲学で学士を取得し、絵画を学んだコンピュータ・プログラマが著者で、経歴だけ見るとたいへん異色ですが、文章は読みやすくてサクサク読むことができます。ここしばらく天候不良が続いたため、電車の通勤時に読み進めて行きました。
ハッカーと(日本的な)オタクの対比、アメリカ人は何故日本車のクオリティに迫れないかといった内容もあり、笑えるネタもあります。
2004年と少し前の書籍にもかかわらず、本書で示唆している技術の動向がほとんど当たっている点は素直に驚嘆に値します。例えば、ソフトウェアはフリーに近づいてゆく、ソフトウェアはウェブで実行されるといった点は、現在では当たり前の概念として捉えられていることでしょう。
ハッカーとはどういった人のことか、どうすればハッカーになれるのか、ハッカーの集団はどんな組織か。こうしたことを知りたい人は、是非読んでみると良いと思います。
ちなみに、著者のポール・グレアムはYahoo! USAのYahoo Storeの元となる、Viawebというサービスを開発したLispハッカーで、現在はベンチャーキャピタリストとして活動しているらしい。ぼくは恥ずかしながら、名前だけしか知りませんでした。
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
posted with amazlet at 10.03.13
ポール グレアム
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