タイニーハウスムーブメントを日本で紹介した書籍「スモールハウス」。不必要なことを削ぎ落とし、小さな小屋でシンプルな暮らしを手に入れようというお話。
著者の高村さんは自身で小さな小屋での生活を実践しつつ、タイニーハウスムーブメントを取り巻く状況をまとめ、小屋暮らしを送る人々を紹介しています。
最後の方は、自分自身と向き合う、必要なものとは何か、幸せとは…のようなやや哲学的な内容になるのですが、贅沢と考えられる行動やモノを削ぎ落としていくと辿り着く思考の一つなのでしょう。
スモールハウス ──3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 (ちくま文庫)
- 作者:高村友也
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: Kindle版
他にも「自作の小屋で暮らそう」という書籍を執筆されており、こちらは土地探しや税制、建築基準など、小屋作りのより実践的な内容がまとめられています(制作自体はだいぶ雑なようです)。
- 作者:友也, 高村
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: 文庫
ミニマルな暮らしへの憧れ
実は私、一時期ミニマルな生活に憧れていたことがあり、いろいろと調べていたことがあります。土地を探してみたり、物を減らしてみたり、軽くアプローチしてみましたが、私は私なりに好きなモノがいくつかあって、それらを減らすことでは幸せになれそうになく、過度に小さな暮らしは難しいなと思い至りました。
自転車、モーターサイクル、クルマと乗り物が大好きなので、察してください。
ただ、私自身が把握できる適切なサイズがあるということを何となく理解し、広い家に移り住んだ今も、不必要なものをなるべく持たないよう気を付けています。
振り返ってみると2020年は本当にハチャメチャな年で、都心へ出かける人は激減し、飲食店は時短営業したり閉店するのを目の当たりにしながら、経済は「回っている」のだなと心底考えさせられました。
そうした状況の今だからこそ、小さな生活を綴るこれらの書籍は価値があります。オススメ。