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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

MultistradaのECUを換装する

MultistradaのECUを換装しました。 Multistrada in San Franciscoさんのブログ を読んで大変な作業になることを覚悟していましたが、 実際に作業してみると想像以上に大変でした…。

あまり写真がないのですが、備忘録として分解手順をメモ。

必要な工具

  • 3mmヘックス
  • 4mmヘックス
  • T20トルクス
  • モンキーレンチ(サイドパネルを外すために必要。サイズ失念)

注意事項

ビスの数が多いだけでさほど難しいことは無いと思います。 燃料パイプを取り外すときはウエスなどで養生してガソリンが漏れないようにしてください。 分解途中でエンジンをかけないようにしてください。おそらくセンサエラーの記録が残ります(やってしまいました)。

サイドカウルとクチバシを外す

  1. 右側のエアインテークについている吸気温度センサのカプラーを外す(フロントフォークの横から手を入れると外せます)
  2. サイドカウルの後ろにある小さなパネル(PikesPeakはカーボン製)を取り外す
  3. ハンドル横にあるフューズボックスと小物入れを取り外す
  4. ついでにフューズボックスをガソリンタンクから取り外し、ハーネスと分離する
  5. クチバシを下方向にずらしながら、前方に引き抜いて取り外す

取り外したサイドカウルとクチバシ。

裸になる途中のムルティさん。

シートを外す

  1. 鍵を使ってタンデムシートを取り外す
  2. ライダーシートを後ろに引き抜きながら取り外す

タンクカウルを外す

  1. 左右のタンクカウルの細かなビスを緩めて取り外す
  2. センターのタンクカウルのビスを緩めて取り外す

ここまで外すとビスだらけになるので行方不明にしないようにご注意を。

タンクを外す

  1. タンク後ろのカプラ、燃料パイプの下にウエスを敷く
  2. タンクの後ろについているカプラを2つ外す
  3. 燃料パイプの根本を縮めて取り外す
  4. 知恵の輪のようにタンクを後ろに引き抜く

タンクの前方左側にあるフューズボックスが取り付けられてたままだと、ハーネスを引っ張ってしまうことになるのでご注意。 20Lタンクなのでけっこう大きいです。左右のダクトっぽいところはガソリンタンクだったんですね。

ECUとご対面

ECUはフレームの前方左側に取り付けられています。

  1. T20トルクスビスを緩めてホルダーを取り外す
  2. ECU表側(車体側が表)のロックを外して、ハーネスを取り外す

ようやくECUと対面出来ました。

当然ながら、日本仕様ECUとEU仕様ECUは形状が同じ。

裏には年式も書かれています。

組み立てる

分解と逆の手順で組み立てます。 カウルのビス類は緩みそうなので、ロックタイトなどのネジロック剤を塗布したほうが良いかも知れません。 また、カーボンパーツ部のビスにはナイロンワッシャが取り付けられているので忘れないようにしましょう。

エンジンをかけてみる

車体にタンクを載せて吸気温度センサを取り付けてからエンジンを始動します。 エンジンモードが追加されているのが分かります。150HIGHの文字が!


分解はおおよそ30分程度でしたが、組み立てはT20トルクスが無く買いに出かけたこともあり、合計で3時間ほどかかってしまいました。 準備の段取りをして慌てずに作業するのが早道ですね。

公道用車両の分解はただでさえ面倒に感じていましたが(普段はレース用車両ばかりなので余計なものは何もついておらず、楽)、 Multistradaは輪をかけて整備性が悪いように思います。センタースタンドを取り付けているとアンダーパネルが外せないという話もあるし、 イタリア人はまったく何を考えているのだか…でも楽しいのでOKです。