先々週くらいにQuarq CinQoというパワーメーターを取り付けました。取り付けにまつわるよもやま話とトラブルについて。
■CinQo取り付け
CinQoの取り付けが大変という話は以前に書きましたが、結局、クランクを知人のオートバイ屋さんのところへ持って行って分解しました。分解後の作業はあっさりしたもので、セレーションを合わせてCinQoを押し込み、ボルトを締めてクランクを組み付けてオワリでした。
言葉で書くと簡単なものですが、軽く写真を交えて解説。
FSA Team Issue Carbonのクランクからスパイダーを取り外すとこんなかんじになります。
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CinQoの取り付けは、CinQo本体とクランクのセレーションを勘合するように合わせ、力一杯グイッと押し込むと入ります。
勘合がきつく、つい背景に写っているプラハンで軽くひっぱたいてしまいましたが、相手は微細なセンサーを搭載した精密機械であり、$1500を超える高価な計測器なので叩かない方が無難です…。
で、組み合わさったのが以下の写真。
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CinQoにはFinishLineのFiberGripが付属しているので、チェーンリングとの合わせ面に適量を塗って取り付けます。
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付属のマグネットをBBの後ろに貼り付けます。フレームからセンサーへの距離が制御(フレームの設計はQuarqじゃ選べない)できないためか、このマグネットはかなり強力。Quarq社のロゴであろう"Q"の文字が書いてあってかわいい。
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クランクをフレームに取り付けると写真のようになります。「得体の知れない仰々しいもの」ってかんじです。
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■トラブルについて
CinQoはクランクを逆回転してゼロオフセットを設定する機能があることから、正転、逆転を検知できるよう複数のケイデンスセンサー(磁気センサー)が着いてるものと思われます。当然、精度向上のためでもあるでしょう。
付属の両面テープはディグリーザーで剥がれてしまう貧弱な体質だったため、シリコンオフで脱脂+3M製の両面テープでがっちりと貼り付けました。しかしこの後のラバネロ練習会で、以下のような問題が起こりました
- ゼロオフセット値が有り得ない数字になる
- パワーが有り得ない数字になる
推測ですが、一部のケイデンスセンサーが信号をキャッチできないため歪みセンサーからの入力が長時間になり、オフセットが狂う&出力値が狂うといった問題を引き起こしているようです。
CinQoには複数の磁石が付属していて、インストールマニュアルをよく読んでみると「必要だったら磁石を積み重ねて使用しろ」と書かれていたので、実際に練習会後に磁石を積み重ねて試してみると、ゼロオフセットは50〜-50くらいの最初に見かけたくらいの値になり、実走時の出力ワットも100〜300Wくらいと信憑性のある数字になりました。
発注から一ヶ月ほどかかりましたが、ようやく取り付けることが出来ました。
レースまでにテストを繰り返して、ちゃんと動くように調整する必要がありますね。負荷の高い練習、レースは良いデータ収集の場ですから。
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