日本向けに販売されている2014年モデルまでのMultistrada 1200は、 欧州向けの車両と比べて大きく馬力を削られた状態で導入されています(2015年のDVTモデル以降はフルパワー)。
日本仕様の102馬力 に対して 欧州仕様は150馬力 となっており、 その差はなんと48馬力。400ccクラスのバイクほぼ1台分です。 150馬力を使いきれるかは別として、本来の仕様を楽しめないのは残念でなりません。
日本仕様のMultistradaをフルパワー化する方法を調べたところ、 以下の2通りの方法が採れそうです。
- EU仕様のECUに換装する
- TuneBoyでフルパワーマップを導入する
EU仕様のECUに換装する
2014年型Multistrada 1200 S PikesPeak(うちの車両)のパーツリストで ENGINE CONTROL UNIT を確認したところ以下のバリエーションがあるようです。
- 28642321A EU / オーストラリア / タイ
- 28642321E フランス
- 28642321F 日本
- 28642321H 台湾?
フランスと日本向けのものはフルパワーではないそうなので素直にEU仕様を選択すると良いでしょう。
2010〜2014年型で品番は微妙に違いますが、互換性があるようです(真偽の程は分からず)。
2017/12/18追記: 2010〜2014年型は年式によって互換性が異なります。2010〜2012年型がシングルスパーク、2013〜2014年型がデュアルスパークとなり、ECU自体は接続できてエンジンも始動できるのですが、スロットルを開けても回転が上がらず走り出すことが出来ません。これらのECUはeBayなどで探すと販売されていることがあります。
TuneBoyを導入する
純正ECUの燃料マップを更新することでフルパワー化を実現する製品です。 この製品では燃料マップの調整のほか、クルーズコントロールやセミオートシフターといった機能を後付することも出来ます。
純正ECUを書き換えるため奇妙なエラーが出ることもなく、必要があれば純正のマップに戻すこともできるため柔軟性の高い方法だと思います。 海外から購入する必要が有ること、ソフトウェアのマニュアルは全て英語であることでしょうか。
というわけで、近いうちにいずれかの方法でフルパワー化を試してみようと思います。
2018/06/11追記: 取り付けました。