仕事の合間を縫って平日開催の「ブッシュクラフトアドバイザー講習」に参加しました。本講習は(社)危機管理リーダー教育協会が主催しており、ブッシュクラフトに必要な基本的な技術や考え方を身につけるためのものです。
以前からブッシュクラフトの活動に興味があってギア類も一風変わったものをいくつか所有しています。ハンモックであったり斧であったりブッシュクラフトナイフ(これはそのままですね)であったり。
ぼく的に「面倒くさい部類のキャンプ」を求めて出かけるときはこうしたギアを携えて家を出るのですが、やはり少ないギアでやりくりするのは難しいもので、ロープワークはわからない、火起こしは上手く行かない、タープはちゃんと張れないなどダメだらけ。
こうしたダメな技術を人から教えてもらい学習することで、自分のものに出来るだろうということで申し込んだのがこの講習。実はどこで知ったのか全く覚えていないのですが…。講習の紹介は以下のページを御覧ください。
カリキュラムはロープワーク、シェルターの作り方、火の起こし方、サバイバルの基本と対応優先順位などなど密度の濃いもので、2日間泊りがけで学びます。
まずはロープワーク。パラコードを「ひとひろ」(両手を広げたくらいの広さ≒150cmくらい)を4本、「ふたひろ」(ひとひろの倍≒3mくらい)に分けます。
インストラクターの方に教えてもらいながらダブルハーフヒッチ、引き解け結び、本結び、巻き結び、自在結びと覚えていきます。
それからロープワークを活用してタープ張り。順番やコツを教えてもらったら今まで苦労していたのは何だったんだろう?というくらい簡単にできた!
倒木を拾ってきてペグを作りながらナイフワークの練習。ストップカット、Vノッチなど。あとは「してはならない使い方」の講習で、事故例を踏まえてブラッドサークルやデストライアングルを学びます。こういう安全に関わる話を聞けるのは重要ですね。
ストップカットの練習。パラコードを巻きつけるときにこうした切り欠きがあると上下に動かなくて良いそうです。
翌朝も外でせっせとペグの加工。それっぽいものが出来ました。
ナイフは愛用のBark River Bravo 1.5で、比較的大型のナイフのため細かな作業は向いていませんが、太めの木に叩き込んで切り込みを入れたり、バトニングするには最適の道具。
材料を選んで切った貼ったして椅子を作成したり…
ロープワークを駆使してハンガーを作ったり。大したことじゃないんですが、キャンプ場でザックを吊るせると便利そうです。
薪の集め方、並べ方、火の付け方など。これは差し掛け型と呼んでいる並べ方で、火床に大きな薪を一つ置き、そこにハの字型に薪を小さなものから大きなものへ順に並べていきます。カマクラのように入り口を作っておいてそこから点火。
なお、材料の選び方はさっぱり頭に入ってこなかったので、実際の木材を目の前にし、名前をちゃんと覚えながら再学習する必要がありそう。松とか杉とか楢とかさっぱり区別が付きません…。
お湯を沸かしてコーヒーをいただきます。鍋を火からおろして少し冷ましてコーヒーを入れ、10分ほど待ってから上澄みをいただくというワイルドなものです。意外と美味しかった。
使っているクッカーはsnowpeakのステンレスケトルで、ハンドルやツマミに一切の樹脂部品がなく、そのまま焚き火にくべられるのが便利です。
こうした講習を修了してブッシュクラフトアドバイザーとなりました。カリキュラムの内容は基本的に講師の川口拓さんの著書であるブッシュクラフト入門に書かれているものですが、本で読むよりも手を動かしたほうが100倍ほど頭に入ってくるように思います。
木や土を触ったり、風向きを読んだり、ナイフで怪我をするかも(講習中に怪我をされている方もいらっしゃいました)という緊張感がある中での活動は、五感をフルに働かせる必要がありとても濃密な時間で学びのある時間になりました。
キャンプに行きたくなってきたぞ!
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