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モーターサイクルと自転車とキャンプの日々。

シングルバーナーを考える

友人から「シングルバーナーって何がいいの?」というコメントを貰ったので、所有しているバーナーを再考してみます。個人のキャンピングスタイル、移動手段(運搬手段)、季節、場所によって変わるので、それぞれ主観をまじえてまとめました。

手前がアミカス、奥がJETBOILミニモ

燃料

一口にバーナーと言っても燃料の種類がいくつかありまして、入手性や価格、パッキングサイズや使える季節などが変わってきます。

コンパクトなもの、マルチフューエル(複数の燃料が使えるもの)、静かなもなどがあり、いろいろと使ってみたくて燃料違いで次に挙げる4種類のバーナーを揃えました。

  • OD缶
  • CB缶
  • ガソリン
  • アルコール

キャンピングスタイルに応じて持ち物が変わるため、今でも可動状態で在庫しています。この辺りが沼たる所以でしょうね。

OD缶 (OutDoor缶)

キャンプ場で見かける小さな燃料缶はOD缶(OutDoor缶)と呼ばれるもので、ネジ部は欧州で規格化された EN417 が使われており、対応したバーナーであればそのまま取り付けることができます。サイズも大小選ぶことができるので、パッキングサイズや旅程に応じた選択がしやすいです。

ただし、メーカー毎に燃料の違いがあるため、バーナーメーカーは「自社のガスを使って欲しい」と主張しています。例えば、SOTOのバーナーであればSOTOのOD缶を、JetBoilであればJetBoilのOD缶を使って欲しい、ということです。

火力の調整がしやすく、炒めものから鍋まで幅広い料理に対応できます。

  • Pros
    • 燃料のサイズが選べる
    • バーナーが小さい
    • 火力が調整しやすい
  • Cons
    • コストが高い
    • 燃料が中途半端に余ると困る

コンパクトなためキャンプツーリングにはSOTOアミカスかJETBOILミニモを持ち出すことが多いです。ガスが中途半端に残ってしまうとちょっと扱いに困る。

ソト(SOTO) パワーガス250 トリプルミックス SOD-725T

ソト(SOTO) パワーガス250 トリプルミックス SOD-725T

CB缶 (Cassette Bomb缶)

こちらはコンビニやホームセンターで見かけるガスコンロ用の缶(CB缶)を使います。

ガス缶が比較的大きく、寒冷地で使用できないところが難点です。国内であれば燃料の入手性が高く価格も安いので、デメリットを受け入れられれば(冬はキャンプしないとか)おすすめ。気温が低い際に使えない問題は、SOTOのパワーガスなど寒冷地に近い燃料を使用して解決する方法もありますね。

CB缶は卓上コンロと一緒じゃんという気分になってしまい、イマイチ乗り気で使えない機材の一つ。天の邪鬼なんです。

  • Pros
    • コストが安い
    • 火力が調整しやすい
  • Cons
    • パッキングサイズが大きい
    • 零下になると使えない
    • そこはかとない卓上コンロ感

機材としてSOTO ST-310を所有しています。

ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310 シルバー

ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310 シルバー

ソト(SOTO) パワーガス 3本パック ST-760 [HTRC 2.1]

ソト(SOTO) パワーガス 3本パック ST-760 [HTRC 2.1]

ガソリン

ガソリンといってもホワイトガソリン(白ガス)、レギュラーガソリン(赤ガス)とあるのですが、所有機材は両対応なのでまとめて書きます。

燃料タンクやバーナーなどがメカメカしくて個人的に好きな機材だけど、ポンピングやプレヒートが必要だったりと若干の面倒さを感じるバーナー。他のバーナーを圧倒する高火力と爆音はある種の魅力。

ホワイトガソリンに限って言えば入手性はさほどよくありませんが、燃料を在庫していても傷まないこと、材料を小分けして持ち歩ける(=キャンプに必要な燃料だけ持って行ける)点は防災用の機材として向いているのではと思います。

レギュラーガソリンは街のガソリンスタンドで補給可能(消防法の関係で法令に従ったガソリン缶に給油する必要があります)で、車やバイクがガス欠に陥ったときはそのまま燃料を使い回せます。

  • Pros
    • 燃料を長期保存しても傷まない(ホワイトガソリン)
    • 入手性が高い(レギュラーガソリン)
    • 燃料を小分けにして持ち歩ける
    • 火力が強い
  • Cons
    • うるさい
    • 火力の微調整が難しい
    • 燃料がくさい(レギュラーガソリン)
    • 入手性に難
    • うるさい
    • パッキングサイズが大きい
    • うるさい

所有しているSOTO MUKAはホワイトガソリンとレギュラーガソリンの両方に対応していますが、今のところホワイトガソリンでしか運用しているのでマルチフューエルのメリットは享受していません。いつか海外キャンプするときに使おうと思って所有しています。

コールマン エコクリーン 4L 170-6760

コールマン エコクリーン 4L 170-6760

アルコール

トランギアに代表されるアルコールストーブは可動部が一切ないシンプル構成で、機材トラブルを限りなく減らしてくれます。イグナイターが動かないとかガスが上手く吹かないとか、そういうトラブルとはほぼ無縁です。

火力が弱い点はたしかにデメリットですが、のんびりキャンプをするのであれば問題ないですし、極限までコンパクト化されたパッキングサイズ、トラブルフリーな点に魅力を感じます。持ち歩いても嵩張らないしそのときどきの気分で使っています。火力を調整できないのが困る。

  • Pros
    • 静か
    • 高い信頼性
  • Cons
    • 火力の調整がやりづらい
    • 火が見えない
    • 火力が弱い

定番トランギアのアルコールストーブを所有しています。

trangia(トランギア) アルコールバーナー 【日本正規品】 TRB25

trangia(トランギア) アルコールバーナー 【日本正規品】 TRB25

エバニュー(EVERNEW) チタンアルコールストーブ EBY254

エバニュー(EVERNEW) チタンアルコールストーブ EBY254

総括

料理を楽しむスタイルで、車でファミリーキャンプに出かけるのであればCB缶を、コンパクトにまとめるのであればOD缶がオススメです。火力の調整ができるのは正義。

火力調整に難のあるアルコールストーブとガソリンバーナーは使い所を選びます。どちらも料理にはこだわらず、極限まで荷物を絞ってシンプルに行くのであればアルコールストーブ、燃料備蓄しつつ小分けに持っていくのであればガソリンが良いかも。

こう書くと身も蓋もありませんが、キャンピングスタイルに応じて選択するが一つの解です。