テントやタープを設置するときにテンションをかけるヒモは、張り網、ガイライン、ガイロープなどと呼ぶそうです。
これまでブログに登場していませんがニンジャタープという、いろいろなバリエーションで設置できる軽量タープを所有しています。ニンジャタープ用に、純正とは違う長さの張り網が欲しくなったので自作することにしました。
張り網は ヒモ と 自在 という2つの部品によって構成されており、それぞれ部品を購入することで自作することが出来ます。
パラコード
パラシュートで利用するケーブルを加工して利用します。材料は、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどの種類があり、それぞれ重量や強度が異なります。キャンプ使用では大きな違いはないので好きな色などで選んで問題ないと思います。
直径はいくつか種類があるので、こちらも好きなものを選びます。今回は、直径4mm、反射素材入り、蓄光のパラコードを選びました。ヘッドランプの明かりに反射したり、単体でやんわり光ってくれると夜でも安心できます。
【YAZIN】 パラコード 4mm 30m 反射 蓄光 7芯 ガイロープ アウトドア キャンプ パラコードクラフト 用 (イエロー)
- 出版社/メーカー: YAZIN FIELD
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
自在
自在は様々な種類が存在しています。私はDunlopテントで使い慣れている三角の自在を使いました。用意したパラコードの直径に合わせて蓄光の物を購入。実際に、部屋を暗くするとぼんやりと光ります。
Cheerly 畜光三角自在スライダー 20個入り 滑り止め 夜間でも安心 事故防止 テントアクセサリー (穴直径5mm)
- 出版社/メーカー: Cheerly-tech limited
- メディア: その他
- この商品を含むブログを見る
パラコードを通すときは向きに注意して、以下の写真のようにします。間違った向きで通すと引っ張っても固定することが出来ません。また、パラコードを通したあとは、ライターで炙ってほつれないようにします。
メリットとデメリット、反省点
自分で張り網を自作することでたくさんの学びがありました。
最大のメリットは、自分の用途に対して最適化された道具を手に入れられることでしょう。使い慣れた自在を組み合わせたり、長さや直径を工夫することで強度を保ったまま軽量化したり、色や反射材の有無を組み合わせることで、自分のための張り網を用意できます。
デメリットに関しては、純正品のようにきれいに作れないこと(これは私の技術がないだけだと思います)、それなりの費用がかかることでしょうか。張り網が不足している場合、自作にせよ購入にせよ用意しなければならないので、その差額が費用になります。
反省点もいくつかあります。
末端処理
末端をライターで炙ってほつれ止めしましたが、見栄えがあまり良くないこと、溶けたパラコードが手につくと熱い(火傷するほどではないが、熱いものは熱い)ので、次回は熱収縮チューブで処理しようと思います。
熱収縮チューブはチューブ状の材料で、対象の部品に被せてドライヤーで熱を与えると縮んで小さくなります。イメージとしては靴紐の先端のキャップのようなものです。
それから、接着剤を併用するのも良いということなので、こちらも試してみたいですね。正しく材料を固定するにはパラコード材料に対応した製品を使用します。セメダインであればスーパーXハイパーワイドなどが利用できるようです。
セメダイン 超多用途接着剤スーパーX HYPER 20ml ワイド AX-176
- 出版社/メーカー: セメダイン(Cemedine)
- メディア: Tools & Hardware
- この商品を含むブログを見る
長さ毎に色を分ける
今回、同色で 3m x 4本、4m x 4本を制作したのですが、張り網の長さがパッと見で判りません。手に持つと少しだけ重量が異なり、大きさが違うため気付くのですが、とても分かりづらく混乱します。長さ毎に色を変えておくのが無難だと思います。
もう少し細いパラコードで良かったかも
4mmのパラコードで制作しましたが、かなり大ぶりになってしまったので次回は2〜3mmの細いものにしようと思います。強度はもちろん落ちますが、人間を支えるわけではありませんし、テントやタープを支えるのに十分です。細い張り網は軽量・コンパクトで持ち歩きやすいです。
というわけで、作ったものがこちら。なお、こちらの写真の自在の組み付け方は誤っており、あとから8セット全てやり直しました。次回はよりよい張り綱を作ろうと思います。