狩猟・有害鳥獣捕獲に携わるようになって1年、狩りのイロハ、山の歩き方、解体などを学んできました。
何度か獲物を見ることはあっても撃てなかったり外したり、自分で獲物を獲ることは出来ていないのですが*1、山での立ちふるまいや過ごし方など何事も経験と思って取り組んでいます。
いま使っているMossberg 500を手に入れてからもちょうど1年ほど。一緒に山を歩き沢を渡りプチ滑落したり、木に引っ掛け岩にぶつけて雨に濡らして雪に降られ、獲物を狙って撃ってと実猟で使ってみていろいろと学ぶことがありました。
いつかは北海道で狩猟をしたいということもあり、少し前からボルトアクションハーフライフルを手に入れられないか考えていました。2025年(令和7年度)からは銃刀法改正で所持許可の要件が厳しくなってしまうためそれまでに条件の合うものがあれば…ですが。
そんなふうに考えていたところ、Xの #ハンターフリマ に条件に合う猟銃が!そしてさらに使いたいと思っていた自動銃も!
半日くらい悩みましたが「やらずに後悔より、やって後悔」の念で、駆け込みで申請して2挺の猟銃をお迎えすることになりました。
Browning A-BOLT Shotgun
申請を始めたのは2024年の暮。猟銃の所持許可の標準処理期間は申請から35日なので、1月中旬までに申請すれば3月の法改正に間に合い問題ないはずです。
所轄の担当さんに問い合わせると「今なら間に合いますよ」と声をかけていただき、急いで譲渡の手続きや書類集めを行い、2月の中旬に許可が降りました。
前オーナーのおにおにさんも書類関係で気を遣ってくださりとてもスムーズに進んで助かりました。おにおにさんは射撃や狩猟のブログを書かれていて参考になります。
あとで分かったことなのですが、最初のオーナーもXのフォロワーさんとのことで、素性のしっかりした銃でよかったです。
A-BOLT Shotgunとは
A-BOLT ShotgunはBrowningのボルトアクション式ハーフライフルです。欧米のブランドですが日本のミロク製作所が製造しているのですね。ボルトハンドルを上げて銃口を上に向けると音も立てずにボルトがスライドするなど、細かい仕上げにクラフトマンシップが感じられます。
ボルトアクション式は装填音が静かと言われ、また、銃身・機関・光学機が強固に固定されるため精度が良いと言われています。
将来行いたいアクティビティの1つである「北海道での狩猟」にもってこいの銃の1つです。というのも、北海道は射撃レンジが比較的長く、精度のよい銃があると有利と聞いていたからです*2。「ボルトアクション」という独自の機構も独特の魅力があります。
Benelli Raffaello Slug 20ga
A-BOLTを申請するぞ!と意気込んでいたところに、こちらも以前から興味のあったベネリ社の自動式散弾銃であるラファエロスラッグ20GAが地方の銃砲店で売りに出されているのを見かけました。
ベネリは新銃だと高価(35万〜)なので、中古銃とはいえ安価な値段に誘われて申請してしまったという流れです。
ベネリは板橋区の金子銃砲さんで取り扱っています。
この銃はイナーシャ式のセミオート散弾銃というもので、発射時のガスを使用する方式と比べて汚れづらくメンテナンスが簡単と言われています。実際、所持後に分解してみるととてもシンプルな構造で驚きました。
弾は20ゲージという小さなもの*3が使われており、銃全体で3kgを切るほど軽量なのが特徴で、レッドバードのようなスラッグ弾が使えるのでランニングコストも安価です。
山歩きもだいぶ慣れましたが、道なき道を歩き回ることを考えると装備は軽量に越したことはありません。
どちらの銃も同時に申請を行って、2月に無事に所持許可が降りました。
銃の使い分け
今はグループ猟(巻狩り)の隊にお世話になっています。でも、単独猟もやりたいし、遠征もしたいし、使い方をいろいろ考えた結果、自分の猟をするため違う特性を持った銃を所持して使ってみることにしました。
日本では借りて試すということが出来ませんし、道具はスペック以上に実際使ってみないと分からないことが多いので、自分で納得できるまで使ってみるというのは良いことだと思っています。
実際に使った話も少ないですから、折を見てエントリを書くかも知れません。なにぶん遅筆なもので期待せずお待ち下さい。